【国際ロボット展2022】川崎重工「RHP Kaleido」デモ

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【2022/07/03追記】
基本的にコメントにはいちいち反応しないことにしているのですが、あまりにもネガティブなものが並んでいるので、ここで補足しておきます。

たとえば軽トラを見て、「F1カーより遅いじゃないか」と笑う人がいたら、大丈夫かと思いますよね。ロボットも自動車と同じで、様々な目的で作られています。ロボットはみんな、跳んだり跳ねたりするために開発していると思っていますか?

Boston DynamicsのAtlasは、世界最高のヒューマノイド技術の1つです。それは間違い有りません。ですが、いくら運動性能が高くても、残念ながら跳んだり跳ねたりすることに市場のニーズはありません。それは、Googleが同社を買収してから、結局手放したことでも明かでしょう。

さらに、Atlasの動画は社内で撮影したものばかりで、それが100回に1回しか成功しないようなチャンピオンデータなのか、それとも安定して成功するものなのかも不明です。単なる事前撮りの動画デモと、人前に出す公開デモの間には、それだけ条件面で大きな開きがあることにも留意する必要があります。

一方RHPですが、”Robust Humanoid Platform”という名称から分かるように、”壊れにくさ”に注力して開発が進められています。これまでの等身大ヒューマノイドは、転倒イコール故障だったため、研究現場での大きな制約になっていました。川重が目指しているのは、産業用ロボットの信頼性をヒューマノイドで実現することなのです。

繰り返しますが、跳んだり跳ねたりすることを目指しているわけではありません。異なる目的のロボット同士を、単に運動性能という1つの指標だけで比較することの無意味さについて、ご理解いただけましたでしょうか(でもどうせこんなところに書いた文章なんて読まずに書き込むんだろうなあ……)。

【掲載記事】あの壊れないロボットが4足歩行のヤギに、力強い遠隔操縦ロボも――iREX2022サービスロボットレポート
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2204/27/news020.html

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