【目次】
0:00 オープニング
2:16 化学業界ってどんな業界？
4:07 化学メーカーの立ち位置
7:56 三菱ケミカルってどんな会社？
9:21 世界No.1 MMA事業/メタクリル酸メチル事業
10:30 MMAの高シェアの秘密に迫る！
13:42 ライセンス事業について
14:53 エンディング、次回予告
次回：～住友化学～【ゆっくり解説】
やってることはすごい重要なのに、実際は何やってるかよくわかんない業界No.1の化学業界！
今回はそんな化学業界について解説します。
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化学メーカーで紹介するトップバッターは三菱ケミカルホールディングスグループの中核企業、三菱ケミカル
三菱化学・三菱樹脂・三菱レイヨンの3社が事業統合することにより誕生した日本最大の大手総合化学メーカーです！
三菱ケミカルホールディングス自体は、三菱ケミカル以外に
日本酸素ホールディングス(大陽日酸、サーモス)
田辺三菱製薬(元 三菱ウェルファーマ)
生命科学インスティテュート
があり、今回は三菱ケミカルについてのお話になります。
化学業界は広く、富士フィルム、花王、ブリジストンのような化学っぽくない会社も含まれることがあります。
ちなみに化学メーカーの定義は
「化学反応を伴う生産プロセスにより、製品の生産、供給を行う企業のこと」
化学メーカーは、製造している化学製品の立ち位置から、大きく分けて三つに分けられます。
川上：エチレン、トルエン、キシレンなど「基礎化学品」をつくるメーカー
川中：「基礎化学品」を原料として、ポリエチレンやポリスチレン、合成ゴムや合成繊維などの中間製品をつくるメーカー
川下：中間製品から最終製品を生み出す企業で、化粧品やガラス、電子部品、自動車タイヤ、写真用フィルムなどをつくるメーカー
この内、川上から川下までを一気通貫でやっている企業を「総合化学メーカー」と呼び以下のような企業があります。
三菱ケミカルホールディングス
住友化学
旭化成
三井化学
昭和電工
東ソー
宇部興産
カネカ
デンカ
トクヤマ
JNC
三菱ケミカルはそのトップにあたり、重要事業がアクリル樹脂原料となる、MMA(メタクリル酸メチル)事業です。
なんと世界シェアは38%、シェア2位の会社が13%だから、およそ3倍というぶっちぎりのシェア高さ
三菱ケミカルの高シェアの秘密は、MMAの作り方、レシピに秘密があって、「ACH法」「C4法」に加え、ルーサイト社の買収により入手した「新エチレン法（アルファ法）」があり、
原料の違う3種類の製法で世界各国の製造拠点で原料事情やコスト優位性を活かした生産を行うことが可能になって、高いシェアをゲットすることができました！
MMA 事業は日本、シンガポール、アメリカ等世界中に拠点をもち、2017年に立ち上げた、約1000億円を投資したサウジアラビアの工場では世界最大規模の生産能力（年産25万トン）を誇ります！
他にもライセンス事業で
紙おむつに使われる高級吸水樹脂や塗料、接着剤なんかにつかわれるアクリル酸
自動車のタイヤをはじめとした合成ゴムの原料となる、ブタジエン
廃プラスチックから化学製品や燃料油の原料を製造する「HydroPRS」
を供与して、
『KAITEKI Value for Tomorrow』を合言葉に、化学を元に世界より快適にしています！
これから働く高校生
就活活動中の大学生
転職したい社会人
目立たないけど、重要な化学メーカーに興味を持ってもらえると嬉しいです。
参考URL
三菱ケミカル､ついに動く｢最強工場｣の実力
https://toyokeizai.net/articles/-/179616
三菱レイヨンが英ルーサイト社を買収、１０年の思いかなう
https://toyokeizai.net/articles/-/2399
関連動画
三菱ケミカルが登場！（住友化学/旭化成/三井化学/信越化学）｜vol.578
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https://youtu.be/3vXqIyOnc24
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