北朝鮮が強硬に核実験へと踏み切るのか、日に日に警戒が高まっています。韓国の朴外相はアメリカとの外相会談で、「あとは金正恩総書記の決断次第だ」と強調しました。一方、北朝鮮の国営テレビは新作の記録映画を放送し、金総書記が側近の死を悼み、目に涙を浮かべる様子も見られました。
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12日夜、北朝鮮の国営テレビで、新作の記録映画が放送されました。白衣とマスクを身につけ、金正恩総書記が駆けつけたのは、病院の一室。先月、金総書記の側近、玄哲海元帥の臨終に立ち会った時の様子が紹介されました。金総書記は、次のように語りかけました。
金総書記のコメント
「玄哲海同志、私が来ました。一度でもいいから目を開けてください。あんなに思い合っていた私たちが、別れのあいさつもせずに永遠の別れを告げようとするなんて」
このあと、金総書記は悲痛な表情で側近の最期をみとりました。
玄元帥は、軍の重鎮として、金総書記を支えてきたといいます。若い頃の金総書記と一緒に写る写真も公開されました。そして、亡くなったあと、金総書記が目に涙を浮かべ、写真を見つめる様子も…。金総書記は、側近の死を悼みました。
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一方で、北朝鮮は7回目の核実験の強行に踏み切るとの指摘が出ています。
13日にアメリカ・ワシントンで行われた、アメリカと韓国の外相会談では、北朝鮮を強くけん制しました。
韓国の朴振外相は、「北朝鮮は、核実験を行う準備を完了していると思う。あとは政治的な決断を待つのみだ」と、北朝鮮が核実験の準備を完了させ、あとは金正恩総書記の決断次第だと強調しました。
朴外相はさらに、「北朝鮮が戦術核兵器の使用に関して、より攻撃的な表現を使っていることに、我々は特に懸念を抱いている」とも述べました。
アメリカのブリンケン国務長官は「我々は、あらゆる不測の事態に備えている。短期的にも長期的にも、軍事態勢を整える用意がある」と述べ、さらに、「北朝鮮が軌道修正するまで、我々は圧力をかけ続ける」と強調しました。
2017年9月以来となる核実験の強行はあるのか、国際社会の警戒と監視が強まっています。
(2022年6月14日放送「news every. 」より)
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