元役員による「生娘をシャブ漬け」発言など、不祥事が相次いだ吉野家ホールディングスの株主総会が、26日に行われました。騒動後、公の場に姿を見せていなかった河村泰貴社長が初めて謝罪しました。
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株主
「憤慨しているんです。私は」
株主
「時代錯誤でもありますし、残念だと思います。会社全体に対して」
“憤りの声”を上げたのは、吉野家ホールディングスの株主たちです。26日、一連の騒動後、初の株主総会が開かれたのです。
牛丼チェーン「吉野家」を巡っては、先月、大学の社会人向け講座で当時の役員が「生娘をシャブ漬け戦略」などと不適切発言をして、解任されました。
さらに、今月1日には、説明会への参加を希望した就活生に対し、名前を見て外国籍と判断して、参加を拒否する出来事も起きています。実際に“参加拒否”された学生は、次のように述べました。
説明会参加を拒否された学生
「名前から外国籍の方だと、勝手に判断されたことに驚きを一番感じました。差別や偏見が一部である会社なのかなと」
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不祥事が相次ぐ中、開かれた株主総会。中には休みを取り、名古屋から始発で訪れた株主もいました。
名古屋から始発で来た株主
「今の社長さんが何とおっしゃるのか、生で聞きたいなと」
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株主総会の冒頭で壇上に上がったのは、騒動後、一切公の場に姿を見せていなかった吉野家ホールディングスの河村泰貴社長でした。
吉野家ホールディングス 河村泰貴社長
「多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、心よりおわび申し上げます」
河村社長は、相次いだ不祥事について初めて謝罪をしました。
質疑応答では、株主から「顧客への敬意が感じられません」、「具体的な内部統制体制・危機管理体制・広報体制、これをどうされるのか具体的に伺いたい」などの声があがりました。
元役員による“不適切発言”について、河村社長は次のように述べました。
河村泰貴社長
「人権、ジェンダーの観点からも、到底容認できるものではなく、元役員の解任を決議し、私、河村の報酬を4月から3か月間30%減額いたしました」
また、河村社長は、説明会の“参加拒否”についても謝罪しました。
河村泰貴社長
「あってはならないことであったというふうに考えております」
河村社長は、一連の不祥事について、組織の中に問題がなかったか精査していると述べました。
河村泰貴社長
「少しずつでも社会の信頼を取り戻していけるように、努力して参りたいと考えております」
総会後、参加した株主は――
名古屋から始発で来た株主
「(不祥事を)まだ繰り返すんじゃないかって。どうしても心配が拭えない」
株主
「ファンを裏切らない、責任を果たしてもらうような企業になってほしい」
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立て続けに不祥事が起きた吉野家は信頼を回復できるのか?今後が問われます。
(2022年5月26日放送「news every.」より)
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