“焼き鳥日本一”福岡に初進出 「鳥貴族」が九州1号店 創業者は人気アイドルの父 “中洲との縁”語る (22/10/01 06:00)

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関西・関東を中心に600店舗以上展開する、人気焼き鳥チェーンが10月、福岡に初出店します。

焼き鳥店が日本一多い福岡にあえて出店する狙いを、人気アイドルの父でもある創業者が語りました。

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9月24日・25日に開かれた「久留米焼きとり日本一フェスタ」。

日本有数の焼き鳥店の数を誇る久留米市の名物イベントです。

人口あたりの焼き鳥店の数が日本一多い福岡県。

まさに「焼き鳥王国」のこの県に10月、焼き鳥界の超大物が上陸します。

黄色い看板が目印の焼き鳥店「鳥貴族」。

全国に600以上の店舗を構える巨大チェーン店です。

大阪で創業し、関西から関東にかけて店舗を展開。

「1番好きな居酒屋チェーンランキング」で1位にも選ばれた人気店が、10月3日、九州初上陸。

福岡市に九州1号店がオープンします。

そもそも、「鳥貴族」はどんな店なのか。

取材班は創業の地・大阪へ。

Q.鳥貴族は知っている?
▼主婦
「あーはいはい。行ったことある。家族で行った」
▼学生
「頻繁に行く。(コロナ禍前は)月1ぐらいで行っていた」

Q.福岡には鳥貴族がない
▼学生
「え!そうなんや!(関西には)どこにでもある感じなので。人気過ぎて(お客さんで)いっぱいなことも多い」

週末の夜。

JR大阪駅にほど近い、店舗を覗いてみるとー

▼来店客
「乾杯!」

女性グループに、仕事帰りのサラリーマン、学生などで店内は満席状態。

店の外には、入店を待つお客さんの姿も。

Q.何時から並んでいる?
▼順番待ちの来店客
「(午後)6時半から(約40分待ち)。待つ価値はあるのでは」

Q.鳥貴族の魅力は?
▼女性客
「安いところ」
▼男性客
「メガハイボールとかも飲めるし(満足)」
Q.それ(メガハイボール)でいくら?
▼男性客
「350円」

人気の1つが価格の安さ。

専用釜で炊き立てをいただく「とり釜飯」に、ふんわりとした山芋がたまらない鉄板焼きなど、メニューは全品350円(税込)。

一番人気の「もも貴族焼き【たれ】」も、ビックサイズが2本で350円(税込)です。

Q.顔より大きい
▼大阪の女性客
「でかいですよね。よかった。顔小さくて」
▼大阪の女性客の友達
「遠近法!」

巨大サイズのドリンク類も全品350円(税込)。

大阪名物、果実のシロップをミルクで割ったミックスジュースなど、お酒が飲めない人でも楽しめると評判です。

そんな鳥貴族の創業者は、あの有名人のお父さんです。

▼大阪の来店客
「関ジャニ∞の大倉くんのお父さん」

▼ジャニーズファンの大阪の来店客
「ジャニーズのコンサートが終わった後によく来る。(居酒屋に)どうせ行くなら大倉くんに貢献しようと」

実はジャニーズの人気アイドルグループ、関ジャニ∞のメンバー、大倉忠義さんのお父さんが始めたお店なんです。

そのため、SNS上では福岡のファンからも喜びの声が上がっています。

そこで…。

▼「鳥貴族」大倉忠司 会長
「鳥貴族の大倉です」

鳥貴族の創業者・大倉忠司会長に話を聞きました。

▼「鳥貴族」大倉忠司 会長
Q.息子さんのファンの方も期待を寄せているが?
「(ファンに)期待している。そういったファンは多ければ多いほどいいので」

大阪からはじまり関東へ、現在15都府県で展開している鳥貴族。

九州進出の第一弾となる福岡には、会長の特別な思いが…

▼「鳥貴族」大倉忠司 会長
「私自身、思い入れがある。焼き鳥業界に入ったのが40年前。最初に勤務した焼き鳥店の社長と『福岡に焼き鳥を勉強しに行こう』と。勉強しに行った土地だという思いもある。特に中洲とか行った時に、焼き鳥店の多さにビックリした。これは焼き鳥店が強いなと」

本格的な全国展開の第一手に福岡を選んだという大倉会長。

福岡といえば、豚バラが人気だったりキャベツが無料で付いてきたりしますが、そんな独自の文化にも対抗できると言います。

▼「鳥貴族」大倉忠司 会長
「福岡の焼き鳥店の素晴らしさもあると思うが、トータル的にお客さまの支持を得られるという自信を持って今回出店。たまにSNSでエゴサーチするが、サイゼリヤか鳥貴族か、『きょうはどっち行こうか』というような。焼き鳥店だけがライバルではなく、もっと広範囲になっているかなと。そういう焼き鳥店にしてきた自負もある」

会長の期待を背負う九州1号店の責任者を任されたのは、宗像市出身の柴田龍童さんです。

▼「鳥貴族」博多筑紫口店 責任者・柴田龍童さん
「入社の時から福岡出店時は自分が立ち上げに携わると公言していたので『やっと来た!』と。鳥貴族は自信をもって、どこの地域でも受け入れてもらえると自負しているので、いま一生懸命準備している」

鳥貴族は食材の仕込みをするスタッフの教育に力を入れています。

焼き鳥の味と鮮度を握る仕込み専用スタッフも福岡で採用。

イチから教育しています。

▼「鳥貴族」博多筑紫口店 仕込み担当・西本麻奈美さん
「練習してお店に出せる状態に。自分自身に追い込みをかけて頑張りたい」

鳥貴族が強くこだわっているのが、鶏の一枚肉をカットし、串に刺していく「串打ち」です。

手間と時間がかかるこの作業はチェーン店では珍しく、その日提供するものだけに串を打っていき、味と鮮度を守っています。

▼「鳥貴族」柏木文平さん
「串打ちをイチから教えていくのは大変。形をきれいに整えるだけなら2~3週間でできるが、早くきれいに刺そうとすると3カ月ぐらいかかる。そういうこだわりが福岡の方に認知されれば、やっていけるのでは」

美味しさと安さを兼ね備えた人気焼き鳥チェーン、鳥貴族。

福岡1号店のオープンに向け頑張るスタッフに、大倉会長も期待を寄せています。

▼「鳥貴族」大倉忠司 会長
「(福岡は)地元愛が特に強いと聞いていたので、スタッフから愛される、そしてお店が愛される。そういう流れをつくればいいなと思った。ここ(福岡の店舗)を大成功させ、全国展開に弾みをつけたいと思っている」

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