あなたの知らない日本について

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日本には、興味深い事実と独自の文化的側面がいたるところにあります。日本は複雑で古代からの文化遺産を持つ国ですが、今日では1950年以来、技術とイノベーションにおいて最も先進的な国の1つとなってきました。その中で時代は移り変わり、そして現在も変化し続けています。ここでは、あまり認知されていないような、日本の姿について紹介します。いままで過ごしてきた自分の中にある日本のイメージを覆すような事実もあるかもしれませんね。

休日は諸外国より多いが、満足度が低い

長時間労働や勤勉さが重視される社会であるため、日本人の平均的な年次有給休暇はわずか数日で、新しい会社に就職する際は年間10日から15日程度の有給休暇が一般的です。日本には少なくとも16日の国民の祝日があります。つまり、平均して月に少なくとも1回の連休の週末があるということです。祝日の日数に関しては、先進国の中でも多い方です。それでも、実際に満足な休暇を取れていないと感じている人の割合が諸外国より高いのです。休日でも会社の付き合いのゴルフや飲み会などがあり、休みを実感している、または、充実しているという人の割合が少なかったのが原因ともいわれています。しかし、コロナ禍以降では、休日の過ごし方が変わり、家族と過ごしたり、オンラインお茶会やオンラインゲームでバルカンベガをしたりと、自宅で趣味を楽しむ人の割合が増加し、より休日の充実度が高まったという調査結果もあります。

東京のラッシュアワーの「人押し」はもう存在しない

まず、日本の朝と言えば、誰もが口を揃える程の「満員電車」。特に、東京山手線のラッシュアワーは、ウェブサイトや動画サイト、各種メディアで放送され、日本一有名なラッシュアワーです。毎日何百万人もの人々が通勤中に電車や地下鉄に詰め込まれ、一部の路線では人がぎっしり詰め込まれているため、倒れることなく実際に立ったまま眠ることができるとか。そんな、ラッシュアワーの東京の駅で、電車に乗り込もうとする大勢の人々の背中を駅員が押し込んでいる映像を見たことがある人も多いかもしれません。一昔前はこのような「人押し」の光景が実際に見られました。しかし、当然ながら現在は、駅員は人の体を直接押すことは禁止されています。

赤ちゃん用おむつよりも大人用おむつの販売が多い

現在、赤ちゃん用おむつよりも大人用おむつの生産量の方が多くなっています。経済産業省のデータによると、紙おむつの生産量は、パルプ・紙工業全体を上回る勢いで右肩上がりに堅調な伸びをみせています。特に、大人用の紙おむつに関しては生産・消費量ともに年々上昇しています。これに対し、幼児用紙おむつの生産量は2017年以降減少し、現在は生産・消費量ともに大人用紙おむつよりも下回っています。これは、出生率の低下と65歳以上の人口の割合が高いことの両方を示しています。厚生労働省によると、出生数は2019年は84万832人で、合計特殊出生数は1.34人でした。今後も少子高齢化が進むにつれ、大人用の紙おむつの需要と供給はますます増えていくことが予想されます。

日本は1年間に1500もの地震が起こっている

日本は、火山列島ともいわれる世界有数の地震国です。自然災害と言えば、2011年に発生した東北大震災や阪神・淡路大震災、熊本地震、中越地震、北海道胆振東部地震など、日本全国で発生しており、次どの地域で地震が起こってもおかしくはありません。忘れてはいけません。長い歴史の中で人々は常に備え、地震と対峙してきました。1500という回数は、震度1以上の「人が感じることができる地震の数」にすぎません。これは1日に4回も日本のどこかで地震が起きているという計算になります。実際に起こっている微細な地震も含めると10万回以上にのぼるとされています。日本は世界で発生している地震の約1/10もあるので大変です。ちなみに2019年のデータによると、日本で震度1以上を観測した地震は1,564回でした。

日本の電車は世界で最も時間に正確である:平均遅延時間はたった18秒

諸外国では数分~数十分の遅延は当たり前です。世界経済フォーラムによる「観光魅力度ランキング」で、日本が初となる世界1位に輝き、その中でも高い評価を得たのは交通インフラでした。2017年11月24日に、つくばエクスプレスの1列車が、南流山駅(千葉県流山市)を定刻よりも20秒早く出発してしまったことで、自社のホームページで謝罪した珍事件がありましたが、海外のメデイアは「運休や遅延でもないのに」「他国ではありえない」と一斉に報じました。さらに、日本においては、通勤・通学途中の遅延に対して、5分から遅延証明書を発行してもらうことができますが、当然ながら諸外国ではそのようなことはありません。電車の平均遅延時間が18秒には脱帽です。

日本にはウサギだらけの島がある

ウサギ島よばれるウサギたちの楽園は、広島県の大久野島、瀬戸内海にある周囲4.3キロメートルの小さな無人島にあります。広島県竹原市から沖合い3キロメートルに位置する島。こちらは多くのアナウサギがいることから「うさぎ島」と呼ばれています。現在はこの小さな島に1000匹以上が暮らしています。大久野島にウサギしかいない理由は、1971年に、地元の小学校で飼っていたウサギを飼いきれないから島に放ったという説が有力です。大久野島で暮らすアナウサギはもともと草食で、葉や根、木の皮、種子を食べます。島を訪れる観光客は、ほとんどの人がウサギ好きで、色々な野菜をウサギに与えようとして持ち込んでくる。元々ウサギは人懐っこい一面があるので、ゾロゾロと野生のウサギが寄ってくるくるとなんだかヒーローになった気分になります。

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