経済界インタビュー企画です。フェイスブックの社名変更で注目が高まった仮想現実空間「メタバース」。人材派遣大手・パソナグループの南部靖之代表は、今春にも「メタバース」事業に参入する方針を明らかにしました。
――開口一番、南部代表の口から飛び出したのが「メタバース」という言葉。
パソナグループ・南部靖之代表
「仮想空間って言いますよね、『メタバース』。パソナとしても、やはりメタバースっていう、そういう仮想空間を作って、この中に夢だとか未来構想だとか、やりたいビジネスだとか、自分の夢をこのメタバースの中で成功させていきたいという若者をどんどんパソナグループの中に入れていこうと」
――「メタバース」は、インターネット上の仮想空間で、離れた場所にいる人同士が現実で会っているかのように交流できるサービス。アメリカの交流サイト大手・フェイスブックが社名を「メタ」に変更してまで注力する、注目の新分野です。
――パソナグループは今春にもこの仮想空間をつくり、特定のスキルを持つ人を集めたり、現実の地域とつないで地方創生や雇用創出をはかったりする事業を開始する方針です。
パソナグループ・南部靖之代表
「(これからの)パソナグループの社員は、淡路島(※)で実体験として農業をやって絵をかいて釣りをして、そして仮想空間で世界中を舞台に、ビジネスをやるんです。世界中を舞台に!そういう時代がね、僕は近々来るだろうと」
――一方、賃金格差などが社会問題となる中で賃金や雇用については。
パソナグループ・南部靖之代表
「経済っていうのは会社だけじゃないし、社会だけじゃないと思う。先にやっぱり動くのは、国民の意識と、そして社会全体の動きだと思うんです。その後に、法律がついてくると思うんですよね」
「雇用創出も経済界がリードすべきだから。経済界がだらしがない。僕も含めて、みんなもっとしっかりと声を高らかに『心の黒字』を作ろうと、そして、そのためには賃金も当然だけど、福利厚生、前提の制度・仕組みを変えようと言うべきですよ。旧態依然とした、それを抜け出せない会社は潰れますよ」
――と発破をかけました。
※パソナグループは2020年に本社機能の一部を淡路島に移転
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