10代以下の感染者の急増で新型コロナウイルスのワクチン接種希望者も増えています。現場を取材すると、接種をしに来た人のなかでも迷いや不安があるようです。
■コロナ感染急増で需要増も ワクチン接種の“予約”が取れない!
7月26日、東京の新型コロナの新規感染者は3万1593人。前の週の火曜日に比べ、2万人以上増えました。
東京・荒川区の「武田内科小児科クリニック」の発熱外来。感染の急拡大で朝から多くの人が受診していました。先週から患者が急増、1日に100件ほど検査し、陽性率は6割~7割だといいます。目立つのは幼い子どもを抱っこした母親の姿。受診者の半数が子どもだといいます。
厚労省によりますと、7月の新規感染者を年代別でみると10代以下の感染が全体の約3割を占めています。
【年代別新規陽性者の割合】2022年7月 厚労省(7月20日午前9時時点)
▼10代以下 31.7%
▼20代 15.6%
▼30代 15.2%
▼40代 15.0%
▼50代 10.1%
▼60代以上 12.4%
そうした中、26日、娘のワクチン接種を行ったという母親。いま子どものワクチン接種に踏み切る親が増えているといいます。
娘(6)が26日にワクチン接種した母親
「いま、子ども(の感染)がすごく増えているので、夏休みにもしかかっちゃったら、また2週間くらいずっと家に居なきゃいけないんだよってなると、それのほうが嫌だとはなるので」
一方、SNSでは接種の予約がとれないという投稿が相次いでいました。
「びっくりするくらい子どものコロナワクチンの予約が取れない」
「子どものワクチンやるかーと思って予約サイト見たら全滅してた」
■ワクチン接種に不安も 「副反応が」「迷っている」
いったいなぜなのでしょうか。ワクチン接種の現場を訪ねてみると…。
26日、多くの子どもが発熱外来を訪れた「武田内科小児科クリニック」。子どものワクチン接種にも力を入れています。
武田内科小児科クリニック 武田千賀子副院長
「夏休みに入ってからと感染が広がってきているということで、受けたいという方たちが多くなっています」
感染の急拡大と夏休みが重なったことで、予約が急増。こちらのクリニックでは、子どもの接種を週1回から2回に増やして対応しているといいます。23日も多くの子どもが訪れていましたが、接種する事情はさまざまです。
息子(11)が1回目接種の父親
「息子が来年の2月に中学受験を控えていて、そのために本当は12月にワクチンを受けようと思っていたんですけど、さすがにこの1週間2週間で感染者が増えてきましたので夏期講習にちょっと支障が出るなと思いましたので」
こちらの10歳の女の子は…
1回目接種の女の子(10)
「熱とか出ないかとか、友達が少し腕が痛くてだるくてとか聞いていたから、けっこう怖いです」
それでもワクチン接種を決めたワケは…
父親
「8月に帰省することを考えてまして」
1回目接種の女の子(10)
「やっぱりおばあちゃんにうつしたくないというのがあって、打ちに来ました」
一方で、接種はしたものの不安を感じているといいます。
父親
「コロナのワクチンに関しては初めてなので、どうなるかわからないというのは親としては不安ですね」
同じ不安を、他の人も抱いていました。
9歳の娘が1回目接種の父親
「正直、私自身はまだ迷っています。低年齢だとかかってものそんなに重症化しないという情報もあるので」
2回目接種の男の子(小4)
Q.友達と打つ打たないとか話をしますか?
「ちょっぴりします。ワクチンって副反応があるから打たないほうがいいんじゃないとか」
感染拡大に歯止めがかからない中、子どものワクチン接種をどう考えればいいのでしょうか。
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