ノーベル賞有力候補に日本人研究者 データベース会社が大胆予想

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10月上旬は「ノーベルウイーク」とも呼ばれ、ノーベル賞の受賞者が次々と発表されます。ノーベル賞受賞者の予想を独自にしているデータベース会社が「近い将来に受賞の可能性がある有力候補」として、日本人1人を含む17人を発表しました。

 この取り組みは世界的なデータベース会社が、研究者が出版した論文がどれだけ他の研究で引用されたかを分析して選出するものです。対象はノーベル賞のうち、文学賞と平和賞を除く4つの分野で、今回は日本人1人を含む17人が選ばれました。日本人では医学・生理学の分野で、京都大学化学研究所の金久実・特任教授が「KEGG(ケッグ)というデータベースを開発し、生命の原理を探求した」として選ばれました。金久特任教授は「バイオティクス(生命情報科学)の分野はサポート的な分野とみられているので、こういう分野が対象となったのはびっくりした。次の世代の人たちがこうした分野に入ってきて、生命の謎を解き明かすという方向に行くといい」と語りました。

 KEGGは、生物の中にある遺伝子やタンパク質などがどのように影響し合っているかを分析し、それをデータベース化したものです。

 主催者によりますと、KEGGは近年、がんなどの研究分野でも活用されることが増えていて、将来的には医療や創薬につながる可能性があるとみられています。

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