日本で発明された次世代太陽電池 軽くて薄くて折り曲げられる「ペロブスカイト太陽電池」の実力 都市全体を”発電所”に

1693737141_maxresdefault-8338660-5554748-jpg テクノロジー



(CBC 横山朋未記者)
 「『ペロブスカイト太陽電池』。非常に薄くて軽く、折り曲げられるんです」

 発明したのは桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授です。2009年に論文を発表し、毎年ノーベル賞の候補に上がっています。

 (桐蔭横浜大学 宮坂力特任教授)
 「『ペロブスカイト太陽電池』、小さいフィルム型でも、しっかり発電してます」
 
 縦横2センチ程度の小さな発電フィルムですが、夕方の弱い日光のもとでも、モーターを回す事ができました。部屋のLEDライトでも。

 ペロブスカイトは、夕暮れや蛍光灯などの弱い光でも、発電できるのが1つ目の利点。さらに…。

 (桐蔭横浜大学 宮坂力特任教授)
 「ペロブスカイト太陽電池を設置して、全体に貼りつければ、結構な面積で発電できる」

 2つ目は軽くて柔らかいこと。従来のソーラーパネルは、設置に広い場所と大規模な工事が必要ですが、これは薄くて、折り曲げもできるため、ビルの壁面など、これまで不可能だった場所への設置ができるんです。
 そして3つ目、最大の利点が。
 
 (桐蔭横浜大学 宮坂力特任教授)
 「これがペロブスカイト結晶の粉末。溶かした液。これをコーティングする基盤に塗り付けます」

 簡単に作れることです。ペロブスカイトの溶液を数滴たらし、高速回転で伸ばします。それを熱した板の上に乗せると、あっという間に乾いて出来上がり。 電極をつければ…すぐに電気を取り出せるます。

 すでにポーランドでは商品化もされていて、スーパーの値札表示などに使う小型の発電フィルムが販売されています。

 そして日本でも。

 (東芝研究開発センター 高須勲さん)
 「独自の塗布技術で、大型のフィルム型のペロブスカイト太陽電池では、世界最高の15.1%の高い変換効率を得ることができた」

 東芝は2025年の発売を目指しています。

 (東芝研究開発センター・高須勲さん)
 「東京23区の建物の屋根や、壁に『ペロブスカイト太陽電池』が使われれば、原子力発電所2基分に相当する発電量。都市全体を発電所にする」

 実現すれば、災害時でも電気を手軽に使えそうです。

 (東芝研究開発センター 高須勲さん)
 「普段は巻いて置いておいて、災害時に広げて発電できる、家庭での電力供給になる」

 災害への備えだけでなく、社会を変える力も秘めています。

#チャント #防災スペシャル #次世代太陽電池

2022年3月11日放送 CBCテレビ
「チャント!防災スペシャル あなたの備えは大丈夫?」より

——————
■そのほかの東海地方のニュースは「CBCニュース」にて配信中。
https://hicbc.com/news/?ref=yt

■LINE NEWSでもニュース配信中。友だち登録はこちらから。
https://line.me/R/ti/p/%40oa-cbctv

■東海地方のニュース・速報 配信中

Comments

Copied title and URL